25.2.16

吉田宿より岡崎宿へ三十一キロ


寝ぼけ眼で朝食をとり外へ出ると昨晩降った雪が残っていた。明日は大寒。日に日に寒さが強まってくる。



豊川にかかる豊橋を渡りずんずん進んで体を暖める。
この豊橋から宮宿(熱田神宮あたり)までは、名鉄名古屋本線に沿うように歩いてゆく。

国府駅を過ぎれば三十五番目の御油宿へとたどり着く。






御油宿といえば御油の松並木。夜になると悪いキツネが旅人をだますなんて話があるところ。昼間はただ美しい松が並ぶ。



この松並木を抜ければすぐに三十六番目の赤坂宿に着く。御油宿と赤坂宿は十六丁(約一,七キロ)しか離れていない。

御油や赤坂吉田がなけりゃなんのよしみで江戸通い

この三つの宿場はこんな歌が残るほど飯盛り女を多く抱え、活気があったそうだ。
今は吉田宿以外、当時の繁栄ぶりは見られない。



寒々しい景色の法蔵寺という寺を横目に進み、古歌に東路の宇治川と詠まれた三十七番目の藤川宿へとやってきた。



歴史国道にも認定された藤川宿。松並木やむらさき麦が有名だそうな。



昔大平川と呼ばれた乙川を渡り、日も傾き始めたころに大平の一里塚を通り三十八番目の岡崎宿へと着いた。
その昔江戸の時分には東海きっての都会であり万事不憫のない繁盛ぶりであったらしい。
今現在も人も店も車も多く栄えている。

今晩はここで宿をとる。
冷えた旅路後の大浴場はありがたい。久々に足を思い切り伸ばし湯船につかる。

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