22.9.15

“世界”について。


ぺぺ:ある意味ではさ、これ全部“自分の世界”なわけじゃん。正直(笑)

みやぎ:そうそうそう。それ本当そう。(笑)

ぺぺ:自分が死んだあとの世界ってないわけじゃん。

みやぎ:そうそう。うん。

ぺぺ:て、いうことは、だよね。自分の目で見た世界だけが“世界”だし、自分の考えているものがたぶん世界だし。

みやぎ:そうそう。

ぺぺ:そう言えばそう、思い出した。あのねえ、一種のジレンマなのかもしれないけど、面白いなって思ったのは、人間てどうやってもさ、自分の頭でしか考えられないでしょ。自分の脳みそでしか。でも、まあ自分の世界であるにしろ、“他人”っていうのが間違いなくいるんだよね。で、人間がどうやって生きているかって言うと、他人の評価で生きているわけじゃん。自分の頭でしか考えられない人間が、他人の考えで生きているっていうのが、なんか面白くて。

みやぎ:あー、なるほど。そうだね、確かに。

ぺぺ:って考えた時に、そもそも「客観的に考える」ことってできるのかなって。

みやぎ:あー、そうそれはもう。それ昨日ぐらいに思ったわ。(笑)

ぺぺ:客観的って...出来んの?ていうさ。(笑)そもそも。

みやぎ:うんうん。分かる。

ぺぺ:だって他人の頭で考えることはできないし、ある意味では自己中心的でしかいられないわけじゃん。自己しかないんだから。持ってるものが。(笑)だからさ、「この人はこういう風に思ってるんだろうな。だからこうしてあげよう」っていうのも自分の考えなわけじゃん。それを客観的な考えだよねって言うのは本当かなあって。(笑)

みやぎ:うん。(笑)

ぺぺ:そこのジレンマなんだろうね。面白さだよね。システムの面白さっていうかさ。

みやぎ:そう。たしかに。そうだよなあ。

ぺぺ:いつだったかなあ、覚えてないけど、確かに自分と同じように四季を肌で感じて、悔しかったり悲しかったりうれしかったり、を感じながら生きている人が、確かにいるんだよなっていう実感を得た瞬間があったんだよな。

みやぎ:うそ。それ分かんないな。(笑)

ぺぺ:「あ、そうか。たしかに“他人”っているんだよな」っていう感覚?“他人”て言葉では言うけど、なんか存在してる感覚ってあんまりないじゃん。

みやぎ:あー、ないない。

ぺぺ:ないよね。はっきり言って。だって目つぶったらいなくなっちゃうんだよ。なんでだっけなあ...あ、あの時かもしれない。免許の更新の時かもしれない。

みやぎ:そうなの?

ぺぺ:講習室みたいなところの壁にホワイトボードが掛けてあって、そこに「今日の死亡者数〇人」とか書いてあって。それを見ていた時に、オレみたいに確かに息してていろんな人とかかわりを持ってて家族があって、お父さんお母さんがいて...感情を持っていたひとりの人間が、ある日交通事故で死んでるんだな。って思った時に、その時にこれってただの数字の“1”じゃないよなって。“人ひとり”が死んでるんだよな。っていう感覚とともに、「あぁ、オレ以外に人間ているんだな」っていう感じがちょっとしたんだよね。

みやぎ:うーん。そうか。

ぺぺ:なんかね。

みやぎ:うーん。なんとなく。あー。なんかの時思ったな。そういうの。

ぺぺ:そういう風な思いがね。ちょっと。

みやぎ:あ、そうだ。オレも通勤中に、人めちゃくちゃいるときに、なんか自分は考えてるけど、あの人もなんか考えてんのかなとか。なんて言えばいいんだろう。(笑)

ぺぺ:そうそう。(笑)人ごみでも思ったりするよね。

みやぎ:うん。そうそう。自分が世界の中心っていうのは間違いないんだけど、でもあの人もあの人の世界のなかでは世界の中心なんだな、みたいな。(笑)

ぺぺ:うんうん。そんな感じそんな感じ。そこからたぶんオレ、“人ひとり”っていうのを意識するようになったんだと思う。ニュースとかの「何人が死傷」とかっていうのも、「“人ひとり”が3人死んでるんだよな」みたいな感覚。辛いけどね。

みやぎ:そうだね。それ自体も自分が作り出したものかもしれないんだよなあ。(笑)

ぺぺ:そうそう。それで考えたんだけど、もし自分が作り出しているっていうか映写してるじゃないけど、世界なんであれば、もう自分で作ってしまおう!と。(笑)

みやぎ:うんうん。(笑)

ぺぺ:こうなったら。(笑)と思ったんだけど、あ、その時におもったんだ。あれ待てよ、自分で作れるという前提で考えたとして、自分の頭は一つしかなくて、でも他人の頭で評価されるっていう...なんだこれ?ってなって。(笑)

みやぎ:はははっ(笑)

ぺぺ:どんなに考えたって、評価するのは周りの頭だからさ。

みやぎ:うんうん。

ぺぺ:ただ、そういう部分もあるんだよね。オレがあんまりこう比べたりとかするのは、自分ではまあいいかなって思うのは。他人がやってくれるからっていうのがあったりする。

みやぎ:あー。うん。

ぺぺ:もちろん気にはするよ。状況を見るっていうかさ、そういうのって大事だから。そういうのはやるけど、「その人と比べて自分はこれが足りないからこうした方がいい」とか「もっとこういう風に見えるようにしよう」とかそういうことは気合入れてはあんまりやらないかな。

みやぎ:うん。

ぺぺ:他人がそういうことはやってくれるから、自分くらいはもうちょっと自分中心で。まあそれでしかないんだけれども、それでもなおもうちょっと、考え方はそうでいいのかなっていう。絶対に他人が評価してくれるからね。間違いなく。(笑)

みやぎ:なるほどね。うん。

ぺぺ:そもそも無理なことじゃん。他人が自分のことをこういう風に思っているって評価するのは。だから、そういういらない心配をするのはやめようっていう感じかな。なんかスポーツ選手でも自分が変えることのできないことは心配しないみたいに。不可抗力みたいなことは気にしないみたいなね。

みやぎ:あー、なるほどね。

0 件のコメント:

コメントを投稿