22.9.15
読書について。
ぺぺ:みやぎの読書量はすごいよね。
みやぎ:そうかな?(笑)
ぺぺ:もちろんみやぎより本を読んでいる人なんてごまんといるだろうし、それを言い始めたらきりがないけど、きちんとフルタイムで働いて、それじゃすまないときも結構あるし、その中であれだけの分量を読むって言うのはすごいことだよ。それこそ好きじゃないとできないよね。
みやぎ:うん。そうだよ。
ぺぺ:あれはすごいよ。
みやぎ:でも、前にオレが思ってたのは、オレ自分でも読んでると思ったけど、ぺぺすげえ読んでるなと思って。なんか話を聞いていると。オレそれを聞いて、なんかヤバいもっと読まなきゃいけないなって思い始めてからだよね。
ぺぺ:はははっ(笑)。それはね、あのー、知識のない人はよく喋るんだよ。(笑)
みやぎ:はっはっはっ(笑)
ぺぺ:本当にそうよ。博学になればなるほど黙るんだよ。そういうもんだって。自分でそう思うもん。(笑)
みやぎ:はっはっはっ(笑)
ぺぺ:そういう人って喋ってないと危ういんだよ。だけど、そういう風にどんどんどんどん喋っていって無学や無知を露呈するんだよ。(笑)
みやぎ:あー、はははっ(笑)
ぺぺ:黙ってる人の方がまちがいなく頭がいいもん。頭がいいし、頭がよく見えるし。
みやぎ:頭がよく見えるのは間違いないよね。
ぺぺ:それも頭の良さだしね。
みやぎ:大事なところで一言だけ言うみたいなね。
ぺぺ:そうそう。そう、だからオレの場合読むのが遅いから入ってくる情報もその分少なくて、忘れなくて済むっていうのもあるんだよね。
みやぎ:あー、なるほどね。
ぺぺ:だから「面白いなー」とか「これいいなー」とか思ったことを覚えているから話しちゃうんだよね。
みやぎ:うんうん。
ぺぺ:オレも1ヶ月に精一杯がんぱって25冊くらい読んだことがあったの。とりあえず頭に入らなくてもいいから、たくさん読んでみよう。速読の練習も兼ねてやってみようと思ったわけ。
みやぎ:あー、うんうん。
ぺぺ:面白かった本はたくさんあったんだけど、正直内容はあんまり覚えてないんだよね。でも、なんていうか、栄養には確実になった気がするんだよね。
みやぎ:うんうん。
ぺぺ:オレは結構人間の脳みその能力を信じていて、読み終わった後に「あれ、全然内容覚えてないな」って思っても実は脳はちゃんと覚えてて、デジャヴみたいな感じで「あれ、これ知ってるな、いつだか感じた感覚だな」っていう風に出てくるんじゃないかなって思ってるんだよね。
みやぎ:うん。そうだね。
ぺぺ:これもありだなって。今は単純に楽しんで読んでるね。音読のスピードで「お話読み聞かせ」で読んでる。
みやぎ:うんうん。
ぺぺ:小説とかはじっくり読みたいから、もともと読むのが遅いこともあって、どうしても時間がかかっちゃうんだよね。あとは、美しい日本語が大好きだし、美しい日本語をきちんと使えるようになりたいっていうのがあるよね。
みやぎ:美しい日本語っていう点では、絶対に泉鏡花を読んでほしい。
ぺぺ:へぇー。
みやぎ:尾崎紅葉の弟子で、『山月記』を書いた中島敦の言葉で、「日本語を使えるのに、泉鏡花の作品を読まないなんて本当に人生損してる」みたいな言葉があって、それを見てから読んでみたら、本当にたしかに、たぶん日本語ってこんなにきれいな言葉なんだなって。本来。
ぺぺ:それは読まなきゃいけないね。“美しい日本語”は大好物だから。オレの人生で本にハマるきっかけを与えてくれたのが川端(川端康成)だからさ。
みやぎ:うんうん。
ぺぺ:「オレ日本語喋れてなかったんだ」っていう衝撃を受けちゃったからさ。そっからだよね。ちゃんとした日本語を使うようにしようって。こんなに美しい言語なんだから、きちんと勉強して、しかも、なんて言うの、わたし喋れますよ」で終わるんじゃなくて、ちゃんと使うようにしようって思ったのが、川端の『雪国』がきっかけだったかな。
みやぎ:うんうんうん。
ぺぺ:出来るだけ美しい日本語の作品を読みたいって言う思いはすごくね、ある。
みやぎ:うん。分かるわかる。
ぺぺ:こういう人たちの作品ってストーリーはそんなに複雑じゃないんだけど、描写が美しいんだよね。
みやぎ:本当に、そうだよね。
ぺぺ:なんていうんだろう。オレの語彙力がないから言い表せないんだけど。
みやぎ:うん。オレもどうやったら書けるんだろうって思ったんだけど、しょうがないなって思ったことが一個あって。やっぱり周りコンクリートしかないし、今の時代。(笑) これは同じ文章書けないなって思っちゃった。
ぺぺ:それは絶対にある。だって四季折々の変化が、目に見て分かる分けだしさ。旬の食べ物を食べて、暑さ寒さを肌で感じてやっている人たちが書く文章と、四季折々の変化なんて人の服装とか街のネオンの変化とかでしか感じられない、食べるものも一年中全部あるし、っていう人たちが書く文章って絶対に違うよね。
みやぎ:まあね。そうだよね。
ぺぺ:どっちがいいとは言わないけど、それにしたって違いは出るよね。
みやぎ:そうだね。うん。
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