19.3.15

童心は真心なり


暖かい陽気に包まれた春晴れの日の通勤途中、お散歩中の親子にすれ違った。

お母さんが「あ、大根さんがいるよ。」と元気いっぱいな娘にいうと、「だいこんさーん!おいしいですかー!」とご挨拶。大根だけでなく、私もほがらかな栄養をもらった。

子供は本当に鋭い。
「なんで○○は△△なの?」「どうして○○するの?」
大体が本質を突くような質問でしばし答えに窮するものもある。子どもたちに教えられることは多い。


今年の大河ドラマ『花燃ゆ』は、吉田松陰の妹、文を中心に幕末の長州藩、松下村塾の志士たち、吉田家、そして吉田松陰を描いている。

かねてから吉田松陰の書物を愛読している私は、毎週松陰の言葉を楽しみに見ているのだが、先日見た回で発せられた言葉にハッとさせられた。

吉田稔麿が江戸へ学びに行きたいと申し出たとき、師松陰は「なぜ学びたい。学んでどうする。君の志はなんだ。」と問う。


お金を稼ぐ、本を読む、外国語を学ぶ、海外に行く、資格をとる、、、それは何のためになぜするのか。

なぜお金が必要なのか、そのお金をどうしたいのか。

何のために本を読むのか。

なぜ海外に行くのか、行ってどうしたいのか。

ひいては、どう生きたいのか。

忙しさにかまけて思考停止に陥っていないか。

吉田松陰と松下村塾の面々にそのことを改めて考えさせられた。


普段の暮らし、普段の思考に“なぜ”を添える。
皆が、幼いころそうしていたように。

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