暑い盛りの8月某日、熱い人の話を聞いてきました。
“Football Freak”渡辺直之(通称GK)は、自他ともに認める「熱い人」。
自分の愛するものにとことん情熱を傾ける人。
そんな彼に、フットボールに対する今の思いを語ってもらいました。
おいしいコーヒーと共に進められた話は、コクあり、野性的な酸味あり、香り豊かなものでした。
とっても楽しかったこの“インタヴューごっこ”。
フットボールを好きな方も、そうでない方も、どうぞしばしお付き合いくださいませ。
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――まずは、今シーズンの展望について聞いていきたいと思います。ですがその前に、GKは昨シーズンおおよそ何試合観た?
渡辺:リーガに関しては、WOWWOWは毎週5試合放送があるから、3試合は必ず観ていたかな。それを38週。だから大体110~120試合くらい。プラスほかのリーグの試合も1試合は観ていた。CL(Champions League)とEL(Europa League)もあれば観ていたし。これが合計40試合くらい。
――それに昨シーズンはEURO(UEFA EURO)とCopa(Copa América)もあった。
渡辺:160試合以上は確実に観ていたわけだ。結構見てたんだな。
――これはすべてテレビ?
渡辺:そう。でもシーズン後半になって二台観戦を覚えて、とりあえず観ておくかなっていうエイバルvsバレンシアとかとELを同時に観ていたりした。テレビとパソコンでね。
――その中で現地(スタジアム)で観戦したのは何試合?
渡辺:3試合だけだね。スペインで観た2試合と柏の葉に行った1試合。Jリーグは平日観に行ける日もあったけれど観に行かなかった。
――なるほど、OK。その現地で、実際に観てきた昨シーズンのセヴィージャの出来はどうだっただろう。
渡辺:よかったと思う。EL優勝でCL出場権も手に入れたし、リーグ戦も7位でフィニッシュした。
――しかし、Emery、Gameiro、Banega、Reyes、Krychowiakなどが抜けました。今シーズンのセヴィージャはどこを目指すか。目標は?
渡辺:目標はCLグループリーグ突破。っていうのを掲げてほしい。そしてリーガではやっぱり4位以内に入ってほしい。昨シーズンのビジャレアルみたいにできる限りついていってほしいね。
――一応聞くけど、清武にはセビジスタとしての1シーズン目はどういう風に過ごしてほしいとかある?
渡辺:そんなに過度な期待はしていないかな。今まで(リーガに)挑戦した日本人の結果が思わしくなかったから。家長しかり、俊輔しかり。っていうところで、少しでも「お、やるじゃねえか。こういう日本人もいるんだ」って印象を与えられればそれでいいのかなってオレは思う。
ただ、あのポジションでプレーするんだから、“違い”は見せろよっていうのはある。それにヘタフェとかじゃなくてセヴィージャにいるっていうのは感じてほしい。
――そのセヴィージャが戦うリーガは今シーズンどう展開するだろ。
渡辺:上3つ(バルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード)はあと数年は変わらないと思う。優勝は正直どこでもいい。あまり興味がなくてね。降格は、今シーズン昇格してきた3チームのうちの一つは落ちるだろう。グラナダ、ラス・パルマス。エイバルも今シーズンは厳しいと思う。主力が抜けてしまったから。ここにヒホンも含めた争いになるんじゃないかな。でも団子だと思うよ。ちょっとした運で変わる。
――昨シーズンはレバンテも降格しました。
渡辺:あの粘り強いレバンテがね。今年一つ注目しているチームがあってね。エスパニョール。メンツを見ても本気を入れてる感じがする。もちろんReyesも行ったし、Piatti、L.Baptistão、Javi Fuego、Jurado、それにDemichelisもいる。EL争いに食い込んでくるかもしれないね。
でも結構外れるんだよね、この予想って。この前はグラナダいけるかなって思ってたのに残留争いしてたからね。かみ合わねぇよ!って(笑)。
――本当に難しいリーグです。さっきも話したけれど、昨シーズンは実際にリーガの試合を現地で観戦したアンダルシアへの旅がありました。次はそれについて話を聞きたいと思います。
渡辺:あれは(自分にとって)大きかった。
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